留学経験者の声
アジア
2017.4.1

芝宮 尚樹

教養学部/フィリピン大学(フィリピン)/2015/約10か月間の留学を、文化人類学の方法論であるフィールドワークに見立てて、駒場で学んだ理論的な事柄と、自分が目の前にする現実との間の関係に気を配り、専攻分野の学習に生かす。
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留学あるいは海外体験プログラムに参加したいと思ったきっかけは、何でしたか。
約10か月間の留学を、文化人類学の方法論であるフィールドワークに見立てて、駒場で学んだ理論的な事柄と、自分が目の前にする現実との間の関係に気を配り、専攻分野の学習に生かす。
「途上国」と呼ばれる世界の内部から見た時、開発にまつわる言説がどのように見えるのか、当事者に寄り添った視点を理解する。
感情が揺さぶられる経験を通じて、「生きる」ということそのものをもう一度考えてみる。

留学あるいは海外体験プログラムの中で、一番良かった経験を教えてください。
留学生・現地学生の別に関わらず何人かの人と、どうしようもない話から、途方もない話まで、真剣にかつ思いやりをもって話をすることがたくさんできたこと。また、そうした友人を作ることができたこと。

留学あるいは海外体験プログラムの中で、一番つらかった経験を教えてください。
寮生活である上に、その寮の学生組織のリーダーをしたことによって、人間関係に関して自分のペースを大きく乱されることが重なり、ストレスを抱えるときがあった。また、そのストレスのコントロールの仕方も誤ってしまい、悪いサイクルにはまってしまうことがあった。

どのような授業を履修しましたか。
人類学(応用人類学、フィリピンの人類学など)、地域研究(日本研究、東南アジア地域研究など)、コミュニティ開発、フィリピノ語。

学業面以外でどんな活動に力を入れましたか。(クラブ活動、ボランティア、インターンシップなど)
留学生寮の学生組織のリーダーを務めて、大小様々なイベントを企画・運営したり、外部の団体との折衝を行なったりした。自分の力不足で上手くいかないことばかりだったが、国籍・年齢・性別・身分・キャラクターが多様なたくさんの人と関わるなかで、気持ちが大きく揺さぶられる経験を通じて、少しだけ自由に、素直になれた気がする。

今後、この経験をどのように生かしたいですか。
自分の中で整理がついていないのでなんとも言えないが、良質な小説がそうであるように、これからの人生のどのタイミングにおいても、いつでも戻ってこられる一つの「物語」のように、フィリピンでの経験すべてを大切にしていきたい。

これから留学や海外体験プログラムへの参加を希望している学生へのアドバイスがあれば教えてください。
何かをする(あるいは何かをしない)ということを決めときには、人の意見に振り回されるべきではない、と前置きをしたうえで一つあるとしたら、自分で立てた計画や目標にがんじがらめにならないように、常にオープンな心持ちで構え過ぎないということも大事だと思います。

その他、伝えたい事、印象に残った事など。
留学中には、感じたことや考えたことなどをいつでも書きなぐることができるノートを、常に一冊手元においておくといいかもしれません。
留学に関連したおすすめの本:ヴィクター・ターナー『儀礼の過程』、J・D・サリンジャー『キャッチャー・イン・ザ・ライ』。

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