GO教員紹介

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君 康道(きみ やすみち)
講師
 
神奈川大学大学院歴史民俗資料学研究科博士前期課程修了。専門は日本民俗学で、旅や観光に纏わる文化全般に興味を持っています。これまで教養学部短期交換留学制度(AIKOMプログラム)の運営にプログラム開設当初より関わらせて頂いており、多くの受入れ学生・派遣学生のサポートをさせて頂いてきました。

学生へのメッセージ

私自身は残念ながら海外での生活や教育の経験は持っていないのですが、これまでのAIKOMプログラムでの仕事を通じ、「留学」は世界を知るための最良の方法のひとつであると確信しています。
 
そして留学によって大きく成長を遂げた学生たちの如何に多いことか!
 
是非みなさんもこの学生時代に留学を通じて、各国の学生たちの中で「揉まれてくる」という経験をされることをお奨めします。その一助として、是非グローバリゼーションオフィスを活用して下さい。
 
皆さんにお会いできるのを楽しみにしています!

会話できる言語

日本語 英語
大澤 麻里子(おおさわ まりこ)
講師
 
東京都出身。東京大学総合文化研究科言語情報科学博士課程単位取得満期退学。
大学時代に1年間交換留学生としてアメリカ合衆国で過ごし、留学生及び社会人としてイタリアに8年間居住。2013年2月東京大学国際交流センターグローバリゼーションオフィスに着任。
 
言語教育、言語政策、異文化間コミュニケーションなどを専門とし、最近ではイタリア、フランス、スイス、ルクセンブルクなどで複言語教育に関する研究活動を行っています。近著は「複言語教育政策のありかたをめぐってーイタリア・ヴァッレダオスタ特別自治州とルクセンブルク大公国の政策の比較」(2014)、「南チロルのドロミテ・ラディン語の母語継承―イタリア語とドイツ語の狭間で―」(2015)。

学生へのメッセージ

私自身、大学時代に交換留学生として1年間アメリカ合衆国で学び、その後、留学や仕事のため、イタリアで8年を過ごした経験があります。留学を希望する学生に対してのアドバイス及びサポートをしておりますので、お気軽にご相談下さい。

会話ができる言語

日本語、イタリア語、英語、会話レベルのスペイン語
宮川 慎司(みやがわ しんじ)
特任助教
 
東京都出身。東京大学総合文化研究科国際社会科学専攻博士課程修了。専門はグローバルサウスの政治経済学。特にフィリピンをフィールドにしている。
修士課程の頃からフィリピンにて調査を行い、アテネオ・デ・マニラ大学やフィリピン大学に客員研究員として所属しながら長期滞在を行った。マニラ首都圏のスラム地域にホームステイをしながら調査した経験も持つ。
近著に「強まる反インフォーマリティの規範」(『アジア経済』第61巻3号、2020年)、「黙認されないインフォーマリティ」(『アジア研究』第68巻2号、2022年)など。

学生へのメッセージ

近年はSNSやYouTubeなどの動画プラットフォームを通じて外国に関する多数の視覚的、聴覚的な情報にアクセスすることができます。しかし、それらの情報は撮影者によって切り取られた一部でしかなく、現地に行かないと体験できないことはたくさんあります。フィリピンを例にとると、そこかしこを徘徊するノラネコやノライヌ、深夜にもかかわらず大音量で流れてくるカラオケの音、思わず顔をしかめてしまうほど酸っぱいスープ、所狭しと並ぶ露天商から漂う何度も再利用された油の匂い、湿度が高く常に水分が肌にまとわりつく感覚などは実際に行かなければわかりません。
写真や動画で満足するのではなく、ぜひ現地に実際に足を運んでみてください!

会話できる言語

日本語、英語、フィリピノ語


佐藤 みどり(さとう みどり)
特任講師
 
埼玉県所沢市出身。研究専門分野は、健康格差を削減するためのヘルスシステムと医療保健政策を強化する方法。研究実績としては、地域保健医療制度とプライマリヘルスケア;保健医療費自己負担と医療財政政策の問題;リーダーシップ、組織、保健医療システムの管理など。
 
学部時代に英国エセックス大学へ正規交換留学、その後ボストン大学で公衆衛生修士取得、英国ロンドン大学 衛生熱帯医学大学院(LSHTM)博士課程を卒業し、公衆衛生政策学博士 (Doctor of Public Health)を取得。第一製薬株式会社勤務後に公衆衛生を志すことを決意した後、留学後結核研究所や国際協力機構(JICA)などの非営利団体を経て、発展途上国の脆弱な母親と子供たちの健康の不平等を減らすために、2001年にアフリカのザンビアを皮切りに約18年以上にわたり途上国・中進国にてユニセフ職員として勤務した経歴を持つ。
 
2021年4月より東京大学国際交流センターグローバリゼーションオフィスに着任。国際研修コース担当として、国際開発(グローバルヘルス、子どもの権利とSDGs、国連と市民社会組織の役割、医療保健セクターの政治経済分析など)、国際機関への就職に必要な高度な英語能力習得に焦点を当てた国際研修コースなどを企画・提供予定。現在は、日本のアジア系技能実習生、留学生の健康に関するヘルスサービスリサーチを実施中。
 
近著は、"A rapid assessment of the political economy of health at district level, with a focus on maternal, newborn and child health, in Bangladesh, Indonesia, Nepal and the Philippines” Health Policy and Planning, Vol 34, Issue 10, December 2019, Pages 762–772
“Exploring health facilities’ experiences in implementing the free health-care policy (FHCP) in Nepal: how did organizational factors influence the implementation of the user-fee abolition policy?”Health Policy and Planning, Vol 30, Issue 10, December 2015, Pages 1272–1288

学生へのメッセージ

学生時代には、知識力や思考力を育てるだけでなく、自分の「感じ方」「直感」を信じて行動し、最後までやり抜く(失敗しても!)という経験をしてみてください。その経験を後から振り返って検証したり、反省する過程を経て「思考力」と「直感力」の両方を徐々に磨いていってください。

会話できる言語

日本語、英語、初級レベルのフランス語

下山田 翔(しもやまだ しょう)
特任助教
 
私は東京の中心部で生まれ育ちました。都市部で生活していたため、たまに山や川に行くととても刺激的に感じられました。自分が生まれ育った生活圏を出て自然豊かな環境に身を置きたいと思い、神奈川県の平塚市に位置する東海大学に進学しました。学士課程と修士課程ではレジャースタディーズという学問分野を学び、遊び・余暇・観光などに対する関心を育みました。
その後、スコットランドの首都にあるエディンバラ大学の博士課程に進学し、オープンガーデン(個人庭園の一般公開)がどのようにマネジメントされているかを研究しました。2017年に博士号を取得し、東京大学 大学総合教育研究センターで特任研究員として働き始めました。2020年4月からは駒場キャンパスにあるグローバリゼーションオフィスで勤務し、国際総合力認定制度の運営をしています(https://www.u-tokyo.ac.jp/adm/go-gateway/ja/index.html)。

学生へのメッセージ

越境しよう!自分が慣れ親しんだ場所を出て、自分の母語とは異なる言語や文化を学ぼう。東大での勉強も同じ。文理の垣根を超えて、知的な交流を楽しもう。

会話できる言語

日本語、英語、中国語(初心者)
岩原 紘伊(いわはら ひろい)
特任講師
 
東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。グローバリゼーションオフィスでは、国際研修を主に担当しています。
専門は文化人類学で、フィールドはインドネシアです。これまで、観光開発による地域社会への影響を、環境NGOの活動や住民運動に注目して研究してきました。学部時代は4年間スコットランドのエディンバラ大学で文化人類学(イギリスでは社会人類学)を学び、大学院時代は博士課程において2年間インドネシア・バリ島のウダヤナ大学に訪問研究員として籍を置きフィールドワークを行いました。2020年7月末に博士論文をもとにした『村落エコツーリズムをつくる人びと―ポスト・スハルト期インドネシア・バリの観光開発と生活』(風響社)を出版する予定です。

学生へのメッセージ

世界は、日本に暮らす私たちにとって当たり前ではない価値観、いわば「非常識」で溢れています。しかし、私たちの「常識」も誰かにとって「非常識」と認識されることもあるのです。国際研修を通して、自己の「常識」を問い直したり、新しい価値を発見したりして世界について想像力を高めてください。

会話できる言語

日本語、英語、インドネシア語
矢口 祐人(やぐち ゆうじん)
教授、グローバリゼーションオフィス長
 
北海道札幌市で生まれ、育ちました。北海道大学を中退後、アメリカのインディアナ州にあるゴーシエン大学という小さな学校に編入学し、英文学を専攻しました。卒業後はインディアナ州にある日系企業で一年間働きました。その後、バージニア州のウィリアム・アンド・メアリ大学の大学院でアメリカ研究の修士号と博士号を取得しました。
 
1995年から98年まで北海道大学言語文化部で英語を担当し、1998年に東京大学へ転出し、これまで主に英語とアメリカ研究を教えてきました。現在は国際化推進学部入試担当室と教養学部の国際交流センターの責任者も務めています。研究領域は日米文化です。最近はハワイを中心に研究をしています。

学生へのメッセージ

グローバリゼーションは多面的で評価の難しいものです。学生の皆さんには今日のグローバリゼーションの流れをうまく利用しながらも、それを批判的に捉える視点も育んで欲しいと願っています。海外への留学を通して、新しい知識や視点を体得し、批判的な思考力を養ってください。きっと素晴らしい世界が開けるでしょう。

会話ができる言語

日本語、英語
櫻井 勇介(さくらい ゆうすけ)
特任講師
 
私の故郷は冬のリゾート地、きれいな水、農業生産物などの豊かな自然資源で有名な新潟です。私は日本の大学の卒業後、オーストラリアで勉強を続けました。修士号をオーストラリアのモナッシュ大学で、博士号をフィンランドのヘルシンキ大学で取得しました。主な研究分野は高等教育学、留学生の学習経験、若手研究者支援です。これまでにタイ、オーストラリア、マレーシア、エジプト、日本、フィンランドで勤務や長期滞在したことがあります。

学生へのメッセージ

あなたの声、世界の人が聞いてくれますか?あなたのキャリアマーケットは日本ですか、それとも世界ですか?その可能性を広げるためにこの在学中に少しずつ苦労しておきませんか?

会話ができる言語

日本語、英語
https://goo.gl/WTbyhb
佐藤 亮司(さとう りょうじ)
特任助教
 
東京の辺境で生まれ、東京の割には緑の多い環境で生まれ育ちました。2006年に東京大学教養学部を卒業し、2013年まで総合文化研究科に在籍していました。2013年からオーストラリアモナシュ大学哲学科の博士課程に行き、2016年に博士論文を提出しました。2017年1月に東京大学総合文化研究科に国際交流センターグローバリゼーションオフィスに着任し、現在に至ります。
専門は哲学・倫理学で、とりわけ認知科学との境界領域で仕事をしています。具体的には、意識と脳の関係、意識と無意識の違い、脳科学が我々の社会にもとらすインパクトなどに興味があります。趣味は食べ歩きとダイエット。

学生へのメッセージ

なんのかんのアメリカとオーストラリアに合計五年以上おりましたが、東大大学院時代にアメリカに交換留学で行くまでは、幼少期に海外で暮らしたこともなければ英語をしゃべる友人もいない、純粋な「国産」でした。それだけに「普通の」学生の、英語や留学(及びグローバリゼーションに関わる諸々の事象)に関する期待や不安はよく分かるつもりです。しかし、これからの時代はそういった普通の学生にこそ、それぞれの立場、目的、目標に応じて、力強く世界に発信していただきたいと思います。そのための手助けは惜しまないつもりです!

会話ができる言語

日本語、英語
澤柳 奈々子(さわやなぎ ななこ)
特任講師
 
私は青森県で生まれ、「よそ者」にはほとんど通じない方言を話しながら、高校卒業までそこで過ごしました。東京大学文科三類への入学を機に、東京で暮らしはじめました。駒場で2年間過ごしたあと、本郷の文学部西洋史学科を卒業しました。大学院は再び駒場に戻って、総合文化研究科で修士号(学術)を取得しました。私が専門とする近現代のギリシアと東地中海地域の歴史研究は、日本ではほとんど未開拓の分野だったため、さらに研究を続けるためにアメリカに渡り、ニューヨーク大学で博士号(歴史学)を取得しました。博士論文を執筆しているときには、古代・中世・近代のギリシア研究では世界最高峰の研究機関のひとつである、アテネのアメリカ古典学研究所の奨学研究員として、ギリシアに滞在しました。大学教育では、専門としている歴史や地域研究科目を担当するだけでなく、学生の海外研修のプログラムの企画と実施に携わってきました。
 
近年の主な研究業績は以下のとおりです。(日本での研究活動は「村田」姓でおこなっています。)
【単著】
『物語 近現代ギリシャの歴史』(中公新書、2012年)
『ギリシア語のかたち<新版>』(白水社、2013年)
【論文】
「民主化後のギリシアの政治構造――ギリシア型ポピュリズムと欧州統合の理想」『人文・自然研究』(一橋大学大学教育研究開発センター)第8号、2014年、346-373.
「理念(idea)としてのヨーロッパ」『言語と文化』(法政大学言語・文化センター)第12号、2015年、243-267.
“Greece and the Cyprus Dispute as Seen in the Greek Media,” in Y. Leventis, N. Sawayanagi, & Y. Hazama, Crossing over Cyprus: Studies on the Divided Island in the Eastern Mediterranean (Tokyo: Research Institute for Languages and Cultures of Asia and Africa, Tokyo University of Foreign Studies, 2008), 23-49.
“Greek Communities Relocated in the Making of the Balkan Nations: The Greek Parliament's Tackling of Refugee Settlement and Land Distribution in Thessaly (1906-1907),” Annals of Japan Association for Middle East Studies 26-2(2010): 151-184.
“Discourses on Hellenism during the Balkan Wars: Aspects of Greek Nationalism” in Mustafa Türkes ed. The Century of the Balkan Wars (1912-1913): Contested Stances, vol.1 (Ankara: Türk Tarih Kurumu, 2014), 149-162.

学生へのメッセージ

エジプトのアレクサンドリアで活躍したギリシア人コンスタンディノス・カヴァフィス(1863~1933年)は私の大好きな詩人です。彼は、「イタカ」という詩で、以下のように書いています。
 
イタカに向けて船出するなら
祈れ、長い旅でありますように、
冒険がうんとありますように、
・・・
・・・
 
イタカを忘れちゃいけない。
終着目標はイタカだ。
しかし 旅はめったに急ぐな。
・・・
・・・
 
すばらしい旅をイタカはくれた。
イタカがなければ船出もできまい。
イタカがくれるものはそれでおしまいさ。
 
イタカが貧しい土地でも、
イタカがきみをだましたことにはならない。
きみは経験をうんと仕込んで
旅の終わりには賢者になるだろう。
その時にはイタカの意味がわかる。
おのおのにとってのイタカの意味がな。
(中井久夫訳『カヴァフィス全詩集』みすず書房、1991年)
 
ホメロスの叙事詩『オデュッセイア』の主人公オデュッセウスは、10年にわたるさまざまな困難を乗り越えて、ついに故郷の島イタカに帰還しました。おなじように、たとえ到達するまでに、どんなに時間がかかったとしても、みなさんのイタカ――みなさんの目標――から目をそむけないでください。これからの旅路で、みなさんが遭遇するあらゆる事象、出会うすべての人たちが、必ずやみなさんに何らかのことを教え、みなさんの人生を豊かにしてくれるはずです。
会話ができる言語
日本語、英語、現代ギリシア語
渡部 真理子(わたなべ まりこ)
講師(国際広報担当)
 
東京都出身。英国ブリストル大学で教育におけるマネジメントを研究し修士号を取得しました。以前は東北大学に4年ほど勤務し、ヨーロッパの高等教育機関とダブルディグリー・プログラムを構築、運営する業務などを担当していました。その後、2009年に東京大学に移り、国際交流に関わり続けています。現在は様々な国を訪問し、世界の優秀な学生に駒場の魅力を伝え、留学に結びつけるための仕事をしています。

学生へのメッセージ

留学と仕事のため、ハンガリー、英国、米国に合計10年ほど暮らしました。この自分の経験から「海外に出ること」がその人の人生を変えることを確信しています。きっとたくさんの試練に立ち向かうことになりますが、毎日が充実し、行ってよかった、と思えるはずです。グローバリゼーションオフィスが、みなさんの”Go Global”に向けた始めの一歩を踏み出す場になれればうれしいです。

会話ができる言語

日本語、英語、ハンガリー語、初級イタリア語
笹山 尚子(ささやま しょうこ)
特任助教
 
京都市出身。2007年、同志社大学 文学部 英文学科卒業。2009年、上智大学 外国語学研究科 言語学専攻 英語教授法コース 修士課程修了。その後、フルブライト奨学生として、ハワイ大学マノア校(米国) 第二言語研究科に二年間在籍。2015年、ジョージタウン大学(米国) 言語学専攻 博士課程修了。2016年1月、東京大学 国際交流センター グローバリゼーションオフィスに着任。
 
専門は第二言語習得、言語教育学(ファカルティ・ディベロップメントを含む)、教育におけるアセスメントなど。自身のティーチング、教員養成、プログラム評価、研究等を通じて、主に日本・アメリカにおける言語教育の向上に力を入れる。趣味は旅行、ランニング、ハイキング。

学生へのメッセージ

私自身の初めての海外経験は、小学校時代に親善大使としてセイシェル共和国を訪れたことでした。短い期間でしたが、この海外経験が世界に興味を持つようになった私の原点となっています。新しい言語を学び、新しい国を訪れ様々な文化に触れることは、世界に対する視野を広げ、国際社会における自分の役割・将来の可能性について等考える、よいきっかけになると思います。学生の皆さんにも、そのような素敵な体験をしてもらえるよう、精一杯お手伝いできればと願っています。語学から留学まで、いつでも相談に来てください。

会話ができる言語

日本語、英語