イベントレポート
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2016.6.24

能楽鑑賞教室 Discover NOH & KYOGEN

2016.6.24/投稿者:Janice Koh Kar Oon
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能と狂言という素晴らしい日本の伝統芸能のワークショップに参加し、公演を鑑賞する機会をいただけたことは、外国人学生である私にとって啓発的で楽しい経験となりました。
 
能と狂言は、14世紀頃に発祥した芸能で、今日まで大切に受け継がれてきました。能と狂言はユネスコによって無形文化財に登録された日本の伝統芸能の1つです。能が劇中の登場人物の感情や心情を魅惑的に表現する一方で、狂言は登場人物を愉快で面白い視点で表現しています。能と狂言は衣装、面、小道具、声、そして楽器を通してお互いを補完し合い、観客を楽しませているのです。
 
外国人のための能ワークショップは、参加者が芸術そのものに浸る機会を与えてくれました。具体的には、参加者は実際に使われている面や衣装を身に付けることができ、小道具を扱うことができました。よく観察してみると、使用されている面はとても繊細で巧妙に作られており、1つの面で全ての人に合うようになっていました。面は、登場人物の感情や役割を表現するために特別に作られています。例えば、小面(こおもて)の面は可愛らしい子供のような表情で作られており、これにより若い女性の役に使われるのにぴったりのものとなっています。また、面を付けている役者の顔の角度により面の表情は変わって見えるので、役者があらゆる感情を演じることが可能となっています。
 
着物と小道具にも、特に色の使用に関する深い意味合いがあります。具体的には、若い女性の役には明るい色の衣装や赤が入ったデザインの扇が好まれますが、中年や高齢の女性の役には、控えめな色の衣装や扇が使用されます。
 
面や衣装を身に付けることができたほかに、参加者は当日の公演で実際に謡われる謡を練習する機会が与えられました。役者の演技と、能の音楽を奏でる囃子方にあわせて謡曲を学べたり、謡えたりできたことはとても楽しかったです。
 
能と狂言の演出は、驚くほど魅惑的でした。演技は観客に想像力を働かせ、素晴らしいお話を頭の中で創造する雰囲気を作ってくれます。人間の表情を誇張した演技は、ユーモアにあふれ、表現が豊かで、ちょうどよいペースで行われていました。観客の想像力を働かせるために、簡素な小道具と明確で分かりやすい筋書きが使われていました。謡と音楽がストーリーと演者の動きを補完し、描写を加えていました。字幕用モニターが用意されてはいたものの、演技はとても表現豊かでしたので、観客がストーリーを理解するには十分でした。
 
能と狂言は、とても素晴らしく、愉しい内容でした。外国人学生として日本での生活も3年目を迎えますが、日本の伝統的、あるいは現代的な美術、風習、芸術の奥深さにいまだに驚かされ、興味を掻き立てられています。


 Janice Koh Kar Oon

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