2017.12.1

能楽鑑賞教室&交流会

2017.12.1/投稿者: Alexine Castillo Yap
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 東京での生活も早3か月過ぎ、伝統的な日本の舞台芸術をまだ何も見ていないということがちょっと気になり始めていたのですが、有り難いことに、国際センター駒場オフィスが日本伝統の舞台芸術として高く評価されている能のパフォーマンスとワークショップを先週の金曜日、12月1日に18号館ホールで開催してくれました。学生が参加しやすい時間に開催され、会の後には21 KOMCEE West 地下のMMホールで交流会も行われました。美味しい食べ物を食べながら陽気な仲間と共に留学生が能の世界に浸り、日本の文化や社会における能について深く理解することのできる楽しくて教育的な時間でした。

 能は特徴的なお面や独特の謡いで演じることや、その豊かな歴史で知られており、2008年にユネスコ無形文化遺産に選ばれました。著名な能楽師である山井綱雄さんが、能の解説と共にワークショップを行い、歴史や重要な点について詳しく話してくれました。通訳の辻井さんは、日本語がわからない参加者もわかるよう英語で説明してくれました。国立能楽堂からは、日本語、英語、中国語、韓国語で書かれた能についての詳しい情報が載っている印刷物が参加者全員に配付されました。また、東京で行われる能や舞台、関連する舞台芸術、狂言などの情報もありました。

 舞台で使用する複雑な衣裳の説明から、崇高な舞台芸術としての能の本質を深く探究するまで、山井さんは能の重要性を分かりやすく説明してくれました。それは日本人のみならず世界中の人々にも貴重な芸術形式となっています。私たちは、その後、謡も担当したアシスタントの柏崎さんの助けも借りながら山井さんが衣裳を一つひとつ着付けていく過程までも見ることができました。

 ワークショップでは、能への理解をさらに深めるために、参加者は山井さんと一緒に能の謡いを体験し、能のしぐさも真似てみました。ワークショップとレクチャーの後、能のパフォーマンスもありました。それは、長い能の演目の最後の場面からの抜粋でした。その舞ははっと息を呑むような、まるで幻想の世界に引き込まれるようでした。謡いは理解できませんでしたが、舞による感情はしっかりと伝わってきました。山井さんがつけていた衣裳と能面は、着物の豪華さや美しさ、そして能面が与える神秘的な空気を際立たせていました。

 イベントに参加して、私は、能というものがいかに特別なものであるかということを学びました。なぜなら、その非常に独特なスタイルや公演を成功させるために膨大な訓練とエネルギーを注ぎ込まなければいけないということをこの目で直に目撃したからです。山井さんご自身も、特に能楽師には大変な労力が必要となるため、能の公演は一日に一回しか行えないとおっしゃっていました。

 ともかく、忙しい1週間を過ごした後だったので、リフレッシュできる体験となりました。国際センター駒場オフィスが企画する次のイベントにもぜひ参加したいと思っています。山井さんが説明されたように、この文化遺産は、今、存続の危機に立たされています。能を継承することに興味を持つ人が減っているからで、それは非常に残念なことです。でも、そのことで私はより一層このような素晴らしい文化遺産を見に行って、それが世界中の多くの舞台芸術と共に存続していく手助けをしなければいけないという気持ちになりました。もしかすると、私自身、国立能楽堂にも能を見に行くかもしれません。

Alexine Castillo Yap

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